「今ここにひと時の息吹を与えられんことを‼」ゾンビ屋れい子
姫園れい子は死者をゾンビ化するゾンビ屋として生計を立てている。
死者の遺族や友人、警察などが、言い残したことや聞きたいことを聞くために、れい子に死者をゾンビ化してもらう。というのが前提のストーリーです。うん。前提。
1巻は女子高生れい子が、自身の持つ死者をゾンビ(動くようにする)にする技術で事件を解決していくオムニバス形式です。
1話
大きな屋敷に住む一人娘がじさつした。
母親はれい子を呼び、父親は20万もの謝礼を払うのを渋る。
娘をゾンビ化したれい子は、娘が父親に憎悪を抱いているのを危険と感じるが…
娘も夫もなくした母は、れい子に追加で依頼する。
2話
夜の学校、階段で言い争う女子3人。その階段の下には転落したと思われる女子生徒が一人。
先輩を誰かが突き飛ばしたのではないかと、3人が話している最中、階段を上がってきたれい子。
ゾンビ化して先輩に転落死の原因を聞こうと提案する。
生き返った先輩は、足を滑らせたと証言するのだが…
4話
日本ロックスターと自称するSHILAWは、引退公演でれい子を呼んだ。
SHILAWは3日前に相棒のギタリストがころされ、次は自分と予告されていた。
「もし 俺がしぬようなことがあれば あんたの力で
俺をゾンビにして欲しい」
SHILAWは自分になにがあってもライブを成功させるため、れい子を呼んだのだった。
序盤はオムニバス形式なんですが、途中で長編が始まります。
女児ばかりを狙った殺人鬼を見つけるために、警察に呼ばれたれい子。
病院の安置所で呪文を唱え、女児が動きだし…部屋から出ていってしまう。
女児は犯人が病院内にいたために出ていったのだった。
犯人と相討ちになるれい子だったが…
なんと、主人公死にます。一応一回ゾンビ化しますけどゲームオーバーです。頭だけになっちゃうので。
そしてここから長編が始まっていきます。
個人的には魔女カーミラ編(最後じゃん!!)の設定がツボです。
そんなサスペンスミステリーグロが詰まっていますので、あまり純真なかたにはおすすめできませんがおもしろいです。